パートナーの座談会

パートナーのエキスパートエンジニアであるA.S.さん、H.S.さん。世相や技術、お客様のニーズなどに合わせて日々変化するIT業界において、どのように対応してきたのか、今後、更なる変化が予想される中、どう対処していけばいいのか?お二人の考える「変化対応」について座談会形式でお聞きしました。
  • 司会

  • お二人が入社されてから約20年。これまで、どのようにお仕事されてきたのでしょうか。
  • A.S

  • 大学で経営情報学を専攻し、2001年にパートナーに入社しました。パートナーに決めたのは、大学の先輩でエンジニアに進む人も多く、システム関係の仕事に将来性を感じたからです。
    最初の配属先は、携帯電話の基本ソフトのC言語での開発現場。スマホが登場する前のガラケーの時代でテスターをしていました。1年後、Javaの研修を受講。その後、Javaの開発のキャリアを進めWebシステムの開発を続けて来ました。
  • H.S

  • 大学の専攻は建築学科でしたが、システム関係のパートナーに入社しました。2004年のことです。それ以来、パートナー一筋です。
    私の場合、最初にJavaの研修を受け、テスターとして配属された後、A.S.さんと同じ現場でWeb開発に関わりました。数年間、直属の先輩としていろいろアドバイス頂きましたよね。パートナーのチームの中の一番の若手として入りましたが、A.S.さんは中堅クラスとして活躍中だったのです。公私ともに、大きな影響を受けましたよ(笑)。以降、同じ現場のことが多かったですね。
  • 司会

  • IT業界はどのように変化してきましたか。
  • A.S

  • 2000年初頭、IT業界自体がまだ若く成熟していないような段階でした。スクラッチ開発と言って、パーツを一つひとつ構築していく、ゼロベースからシステムを作っていくのが当たり前の時期でした。今はいろいろな業務のパッケージ化が進みましたね。ベースはできている分、さらに良くするための+αが求められています。
  • H.S

  • そうですね、思えば当時はJavaの開発者がまだ少なく、希少価値がありました。
    今は、学校でJavaを勉強している人が増えていますよね。理系・文系に関わらず、戦力として未経験者を採用し、戦力化を図るというフレームです。ITに関わる人材が質・量とも不足していて、業界の「裾野」が広がってきたということです。
    そうした中、IT業界に外国人エンジニアが参画してくる割合が高くなってきて、外国人エンジニアのスキルは概ね高く日本語も堪能で、優秀な人材が多いですよね。
  • A.S

  • そう、IT業界の場合、技術力が高い外国人が日本に来るから、我々はそれ以上に頑張ってスキルを上げていかないといけません。業界全体の発展の意味でも、優秀な外国人を雇って、お互いが切磋琢磨していく。そして現場の生産性を向上させていくことが求められていますね。
    外国人に関して、ビジネス慣行の違いを問題視する人がいますが、私が関わった限りでは、非常に優秀でした。さすが、日本に来るだけのことはあるなと。そもそも、しっかりと日本語を勉強してきているという時点で、相応な人材だと思います。一方、我々が外国に行って、彼らのように仕事ができるかどうか、正直、不安はあります。そもそも「覚悟」が違いますね。
  • 司会

  • 仕事でやりがいと感じたこと、逆に大変だったこと、苦労したことは何ですか?
  • H.S

  • A.S.さんとの、パッケージソフト販売のお客様向けプロジェクトでの10年間が私にとっての一番のターニングポイントとなりました。要件定義から納品まで、リーダーとして全て任されるような経験。これが大きなモチベーションとなりました。
  • A.S

  • そうでしたね。あの案件は、規模はそう大きくないけれど、上流工程から下流工程まで、経験することができ、私自身も、大きなキャリアアップになりました。今思うと、もっと若い時にそうした経験を積みたかったですね(笑)。普通は、ビジネスパートナーに対して、ここまで任せてはくれませんが自社の社員並みの要求を求められましたね。しんどかったけれど、大変貴重な経験でした。
  • H.S

  • 正直、大変な仕事を任されたな、と思いましたが、大きく成長できたのは間違いありませんね(笑)。
  • 司会

  • エンジニア「分岐点」があったのですね
  • H.S

  • 経験を積む中で変わってきた点として、求められるポジション、役割が20代のころとは違います。関わるプロジェクトや案件の規模にもよりますが、チームリーダーなどの役割が求められるようになったことも分岐点の一つだと感じます。
  • A.S

  • 私も、クライアントの現場で得たさまざま経験が「分岐点」となってきましたが、何より一人のエンジニアとして、プロジェクトリーダーを任されたことが後の成長に、大きく寄与したといえます。
  • H.S

  • そこでの経験があったから、自ら「Salesforceをやりたい」と志願しました。今担当しているのはグローバルで、どこでも使える大規模なSFAシステムです。今までに経験したことを、より大きな土俵で進化させていくことができます。自ら「ジョブチェンジ」をしていく、まさに「分岐点」を作っていくことが、エンジニアにとってとても大切なことではないでしょうか。
座談会
  • 司会

  • お二人はどうやって経験とスキルを培ってきたのですか?
  • A.S

  • 会社の研修などで学ぶことも大切ですが、チームマネジメント力は、やはり現場でチーム全体の事を考え、きめ細かく対応する事、その積み重ねによって、育まれて来たと思います。現場をより良くしていこうとする、当事者意識を持つことが大切なポイントかもしれません。

    現場で起きたこと、それらを自分で吸収し、かみ砕いて、血肉とする。最初は誰かの真似でも真似していくうちに、自分なりのスタイルが生まれます。研修も「なるほど。これは使える」という話を聞いたら、それを実践で使っていく。その積み重ねが、エンジニアのキャリア形成になるのだと思いますね。
  • H.S

  • そうですね、変化の激しいIT業界において、私たちがパートナーでキャリアを積んでこられたのも、日々そうした学び、成長の実感を得られているからだと思いますね。
  • 司会

  • 今後、どんなことをしていきたいですか。
  • H.S

  • SFAに関わる案件を一気通貫でやれるような人材になって、より幅広い業務に対応できるようになりたいですね。パートナーならそうした希望を聞いてくれ、いろいろなシステムや現場を経験できます。自ら機会を作り、自ら成長すること。そして、チームを引っ張っていく。それが私の希望です。
  • A.S

  • フルスクラッチでの開発は少なくなっていくことは間違いありません。パッケージを活用する方が、コストパフォーマンスもいいし、開発期間を短縮できるからです。こうした変化するIT業界の新しい流れの中で、プロジェクトをいかに効率よく、かつエンジニアが成長感や充実感を持って働くことができるか。そういう方向性や道筋を自分が示していければいいな、と思っています。
  • 司会

  • 「変化対応」するためには、トレンドとなる技術を学ぶ力と、チームをマネジメントしていく力が両輪となるということですね。ありがとうございました。

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