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インタビュー >
キャリアコンサルタントが語る「キャリアの自律支援」。それぞれの自己理解を促し、笑顔で仕事してもらいたい。
「個々人の成長・進化」「スキルアップ・キャリア形成」をミッションに掲げる当社。
その一環として、専任の「キャリアコンサルタント」を設置し、日々エンジニアとの面談を実施しております。
今回は、人事や営業職からのキャリアチェンジで当社に入社し、キャリアコンサルタントとして働くNさんに、
実際に行っている業務の内容や、心がけていることを伺いました。
キャリアコンサルタントとしてのキャリアを始めるきっかけは何でしたか?
長年の管理職経験を踏まえて、傾聴力を生かした業務や適職を探す支援が出来る業務に挑戦したいと考え、キャリアコンサルタントとして新たな道を歩み始めました。
50歳を前にして今後の働き方を考えていた時に、キャリアコンサルタントが国家資格化され、講座の広告が目に留まったことが資格取得のきっかけでした。
30歳から勤務していた会社では、人事部門や営業部門で管理職として労務面談を行うことも多く、メンタル不調者の対応などもしていたため、傾聴力の重要性を感じていました。
キャリアコンサルタントを知ったときには、今までの業務と親和性があると思い、在職中に週末を使って受講しました。
また、採用面接もしていたので、多くの応募者からお話を聞く機会があったのですが、
「なぜこの人がこのポジションに応募してきたのだろうか?」「この内気な人が営業職に応募?」など、適職とは思えない応募者の方も多く、
いつのころからか、何の仕事が向いているか分からないといった方々が適職につく支援などをしたいと漠然と考えてもいました。
なにをしたいのか考えがまとまらないまま講座を受けるという行動に出たのですが、
キャリアコンサルタントの講座を受けたことによって、自己理解が進み、50歳の時にセカンドキャリア制度を利用して退職しました。
そこから家庭の事情もありブランク期間がありますが、パートナーの求人広告を見て応募、今に至ります。
キャリアコンサルタントとしてのキャリアは、パートナーからスタートしました。
社内キャリアコンサルタントとしての主な業務内容は何ですか?
社員ひとりひとりのキャリアについて考える機会を提供し、会社と個人の考えをすり合わせる場を作っています。
技術者のみなさまのキャリアの自律支援です。
主に面談を通して、自分のキャリアについて考えていただくきっかけづくりをしています。
あとは、会社の考えと皆様の考えのすり合わせのようなことを行うのも目的です。
本人がどうしたいのか、どうなりたいのか、どんな悩みを抱えているのか、率直な思いを伺いつつ、
会社として出来ること、出来ないことを伝えたりする場にしています。
例えば、「給与を上げてほしい」という希望の場合、「ではどうすれば給与が上がると思いますか?」と問いかけ、考える機会を作るようにしています。
面談の場は、普段なかなか話せないことを含めて本音を話してもらえる機会をつくることでもあります。
今後については、より主体的なキャリア形成を促すための、キャリア研修も企画・実施していきたいと考えています。
従業員がキャリアの相談に来る際、どのようにサポートしていますか?
社員がリラックスして自己理解を深められるよう、気軽に相談できる環境を提供しています。
社内キャリアコンサルタントですので、まずは気軽に話してもらえるようにと、自分自身のことも話すようにしています。
あくまでも主役は面談を受ける社員ですが、同僚としての関係づくりとして、話がしやすくなるように自己開示も行うイメージです。
中にはキャリアについての質問をしても、「なにも思い浮かばない」「今は特にやりたいことがない」という方もいらっしゃいます。
そのような方は、無理に考えなくてもいいと思っています。
そんな時は、好きなこと、夢中になれる事、リフレッシュできる方法など、様々な点から話を聞くようにしています。
具体的に仕事についてのこうしたほうがいいというアドバイスをするというよりは、あくまでも自身で考えてもらうきっかけづくりの場にしています。
キャリアコンサルティングをしていて、良かったと思うことは何ですか?
笑顔で面談を終えていただいたときです!
面談を笑顔で終えていただけたときが一番うれしい瞬間です。
今はまだ、こちらからお願いをして面談の機会をいただくことが多いです。
それでも、面談を実施した方が、笑顔になる様子を見られるのはうれしいことです。
私との面談を通して、自分の中の何かに気づき、行動を起こすきっかけになったとしたら、なによりです。
そのような「気づきの機会」を、新しく入社してくる方にも提供できたらいいなと思っています。